ネット人の頭の中
ヨーロッパでは、ITのことをインダストリアル・トランスフォーメーションといってます。単なる技術の進歩だけでなくこういう技術が入ってくることによって産業構造や人間関係がどのように変わっていくのかをテーマにして考えているようなんだよ。トランスフォーメーションは「変形とか変化あるいは変質」というような意味を持っているんだ。だから技術によって産業構造にどのような変化がもたらされるのかあるいは技術によって人間関係がどのように変わっていくのかということを考えることがこれから大事になってくるんだね。IT産業は崩壊したというのは全くでたらめな議論でありますが、振り返ってみれば人間は性懲りもなく何回もバブルの崩壊を繰り返してきました。バブルの崩壊は今後もさまざまな産業であると思います。例えばコンサルタントやアナリストの活動が盛んになると、アナリストなどの同じデータに基づいて皆が行動するため、一斉に需要過多が起こり、この供給不足を狙った動きが一斉に始まれば、今度は大変な供給過剰の状況を作り出してしまいます。経済の規模をつかみ、どれだけ活用されるかという見通しをつけることが非常に難しい時代です。今回のIT産業のバブル崩壊は、歴史の上から言えば軽い部類のものです。日本のGDP全体の中の比率、産業全体の中で過剰投資がどれだけ行われたかということを見れば、それほど騒ぐような大きなダメージを日本経済が受ける状況ではないと思います。
